販売員ノート|返事をしてくれるだけで、うれしい日もある。

販売員ノート

今日は、めっっちゃくちゃ暇でした(笑)。

前回の記事では、3組のお客様を同時進行で接客した日のことを書きました。
ところが、その翌日は一転。

静か……。

そんな中、ひとりの男性のお客様が来店されました。

半袖Tシャツを見ていらっしゃったので、声を掛けてみることに。

お話を聞いてみると、今日探しているのは白と黒のTシャツを1枚ずつ。それからロンTも白黒で1枚ずつ。

全部で4枚くらい買いたい。

かなり目的がはっきりしています。

好みも聞いてみると、サイズ感はジャスト。前はワンポイントくらいで、バックプリントが入っているものがいいとのこと。

条件に合いそうなものを一緒に探しながら、

「あ、このままだと本当に4枚で終わるか?」

なんてことを、私はちょっと考えていました(笑)。

「パーカーも欲しかった」のひと言で変わった

ロンTを探していたので、

「少し厚みがあっても大丈夫ですか?」

と聞いてみました。

「別にいいですよ」

とのことだったので、ロンTよりは厚く、スウェットほどではないトップスを2型ご紹介。

そのうちのひとつが、ジップパーカーでした。

するとお客様がポツリ。

「パーカーも欲しかったんですよね」

おお。

それ、最初には聞いていなかった(笑)。

そこから別のブランドのパーカーもご紹介すると、気に入ってくださいました。

だったら、せっかくなのでパンツも見てみますか?

そんな流れで、今度はボトムスもご紹介することに。

今穿いているパンツが「欲しいパンツ」とは限らない

この日、お客様が穿いていたのは太めのパンツ。

お話を聞いても、持っているパンツは太めが多いようだったので、私も最初は太めのシルエットを中心に見ていただいていました。

ところが、

「最近、太いパンツばかりだったから、細いタイプが欲しくなっている」

とお客様。

なるほど。

ここでも、私が最初に想像していたものとは違いました。

今、太いパンツを穿いている。

太いパンツをたくさん持っている。

だからといって、次も太いパンツが欲しいとは限らないんですよね。

普段は黒を選ぶことが多いとのことだったので、まず黒のスリムテーパードをご提案。

体を使うお仕事をされていて、下半身が太いのが気になるとも話されていたので、ストレッチの効いたタイプを穿いていただきました。

これが、いい感じ。

お客様にも気に入っていただき、黒に決定。

なんやかんやで(笑)、色違いのブルージーンズも決まりました。

どこで「ストップ」って言われるんだろう(笑)

そこからチェックシャツも羽織っていただき、さらにエコレザーのアウターも。

……すすめるもの、すすめるもの、全部反応がいい。

ここまでくると、逆に私のほうがちょっと怖くなってきました(笑)。

「どこでストップって言われるんだろう?」

ちょっと試してみたい気持ちもありました(笑)。

でも、こちらからなんとなくエコレザーまで出したところで、

「……もう、いいやろ(笑)」

と私のほうが終了。

気づけば全部で9点のお買い物になっていました。

パンツ2本は裾直しが必要で、仕上がりまで40分ほど。

お時間をいただくことをお伝えすると、

「ちょうど今から靴も見に行くので」

とのこと。

まだ買うんや(笑)。

……大きなお世話ですね💦

そして40分後。

パンツを取りに戻ってこられたお客様の足元を見ると、新しい靴。

ちゃんと見せてくださいました(笑)。

本当に物腰のやわらかい方で、こちらがすすめるものにも一つひとつ反応してくださって、私もすごく楽しい接客でした。

「欲しいもの」って、話してみないとわからない

最初に探していたのは、白黒のTシャツとロンTを合わせて4枚ほど。

でも、話しているうちに、

「パーカーも欲しかった」

「最近は太いパンツばかりだから、細いのが欲しい」

と、最初には出てこなかった「欲しいもの」が次々と出てきました。

今穿いているパンツを見て、私は最初「太めが好きなんだ」と思っていました。

でも、違った。

今着ている服と、今欲しい服は同じとは限らない。

やっぱり、聞いてみないとわからないものですね。

そして今回に限っては……

聞けば聞くほど、全部欲しい(笑)。

こんな日もあるんですね。

返事をしてくれるだけで、うれしい日もある

お客様がお帰りになったあと、店長にも今日の接客のことを話しました。

「すっごく楽しそうだったね!」

と言われ、

「でも、あまりにも全部反応がいいと、逆に不安になってくるんですよ(笑)」

と話すと、

「わかる~!」

そこから二人で盛り上がりました(笑)。

閑散期は、お客様と会話が続くこと自体が少ない日もあります。
だから、声を掛けて返事をしてもらえるだけで、ちょっとうれしい。
そこから会話が続いたら、もっと楽しい。

今日のお客様は、そんな「接客ってやっぱり楽しいな」と思わせてくれる方でした。

9点買ってくださったから、というだけではなくて。
話して、試着して、「これもいいですね」と一緒に服を選んだ時間が、単純に楽しかったんです。

お直しを取りに戻ってこられたときには、新しく買った靴まで見せてくださいました(笑)。

いやー、楽しかった。

……ちなみに、その後の売場は再びポツ……ポツ……。
神客の次に7点買ったのは、制服を買った私でした。

結局、自分かーい(笑)。

この記事を書いた人

こんにちは。

アパレル販売員として働きながら、「服のたしなみ」を運営しています。

お客様が鏡の前で「これ、いいかも!」と笑顔になる瞬間が大好きです。

休日は音楽フェスや古着屋さん巡りを楽しんでいます。知らなかった音楽や新しい服との出会いが、自分の世界を広げてくれる時間が好きです。

このブログでは、販売員として感じたことや、試着室で生まれた小さな物語をお届けしています。
「似合う服がわからない」「新しい服に挑戦してみたい」

そんな方や、接客をもっと楽しみたい販売員の皆さんにとって、小さなヒントや勇気につながる場所になれたら嬉しいです。

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