販売員ノート|アパレル販売員は、なぜ自分のお店の服をたくさん買うの?

販売員ノート

前回の記事の最後に、神客の次に7点買ったのは「制服用の服を買った私でした」と書きました。

そう。私、けっこう買います(笑)。

でも、これって私だけではありません。

もちろん、お店や会社によって違うと思いますが、私が働いているお店では、スタッフ同士でも、

「これ欲しい!」
「これ気になる〜」
「次、これ買おうかな」

なんて会話は日常茶飯事。

先日も社員の女の子から、

「欲しい服があって、でも迷ったとき、araponさんならどうしますか?」

と聞かれました。

その子は「迷ったら買う!」派らしい。

私はというと、

「我慢できないから買う!」

……ほぼ一緒です(笑)。

私が自分のお店の服を買う一番の理由

アパレルには、スタッフが自社の商品を購入する、いわゆる「社販」という制度があります。

詳しい割引率や購入金額についてはここでは触れませんが、私もよく利用しています。

では、なぜそんなに買うのか。

商品を知るため?
接客に活かすため?
仕事で着るため?

もちろん、それもあります。

でも、一番の理由はものすごく単純。

かわいいから♡

欲しいんです(笑)。

特に私はメンズもレディースも関係なく着るので、気になる服の範囲も広い。

その結果、買う枚数も自然と増えていきます。

先日も制服用の服を選んでいたら、思っていた以上の金額になってしまって、

「どうしよー」

と一瞬迷いました。

でも結局、

「ええい!買っちゃえ!!」

その日のメンバーがまた、よく服を買うスタッフばかり。

誰も止めてくれませんでした(笑)。

……まあ、止められても買うんですけどね。

自分で着るから、わかることがある

ただ、自分のお店の服を買っていると、接客に役立つこともたくさんあります。

実際に着て一日仕事をしてみると、

「思ったより動きやすいな」

「このサイズ感なら、こう着たほうがいいな」

など、試着しただけではわからなかったことが出てきます。

そして家に帰れば、普通に洗濯もします。

すると今度は、

「これ、洗ったらちょっとシワになった」

「これは意外とシワになりにくい」

「色落ちが結構あった」

「思ったほど縮まなかった」

など、さらに情報が増えていく。

おもしろいのが、こういう話をスタッフ同士で自然に共有していること。

別に「商品について情報共有しましょう!」なんて時間を作っているわけではありません(笑)。

誰かが着ていたら、

「それ、洗った?」

「洗った洗った。全然シワにならんかったで」

なんて普通に話している。

でも、この何気ない会話が接客するときに意外と役立ちます。

お客様から、

「これ、洗ったらどうなりますか?」

と聞かれたときに、

実際に着て、洗った人の言葉で答えられる。

これは、自分たちが商品を買っているからこそ分かることだと思います。

販売員自身が、お店のコーディネートのひとつ

自分のお店の服を着ていると、お客様から、

「それ、どこにありますか?」

と聞かれることもよくあります。

「おしゃれですね」

と言っていただけることも。

販売員って、商品を売るだけではなくて、実際に着た姿を見せることも仕事のひとつだと私は思っています。

売場が秋物に変われば、スタッフも少し早めに秋のアイテムを取り入れてみる。

まだ暑い時期なら、全部を秋物にするのではなく、色や小物から少しずつ。

お客様よりほんの一歩先に取り入れて、

「こんなふうに着るといいんだ」

と思ってもらえる。

そういう役割も販売員にはあるんじゃないかなと思います。

スタッフが服を楽しんでいるお店は、売場も元気?

これはあくまで、長く販売員をしてきた私個人の感覚です。

いろいろなお店を見ていると、売場に元気がないときって、スタッフ自身もあまり新しい服を着ていないことが多いように感じます。

数年前の服をずっと着ていたり、季節が進んでもまだ前の季節の服を着ていたり。

そして、そういうときは売場そのものも前の季節のままだったりします。

もしかすると、自分たち自身がまだ夏物を着ているから、売場の季節感が進んでいないことにも気づきにくいのかな?と思うことがあります。

逆に、自分たちが新しい服に興味を持っていると、

「そろそろこの色が着たいな」
「これ、秋っぽく合わせたい」
「この商品、前に出したほうがよくない?」

と、自然と次の季節に目が向きます。

お客様よりほんの少し先に新しい服を着て、売場も少しずつ次の季節へ変わっていく。

スタッフ自身がファッションに敏感でいることって、接客だけじゃなく、売場づくりにもつながっているんじゃないかな。

もちろん、それだけでお店の売上が決まるわけではありません。

でも私は、スタッフ同士で「これかわいい!」「これ欲しい!」という会話が飛び交っているお店には、やっぱり活気があるように感じています。

結局、服が好きなんです(笑)

「社販することが接客に役立つ」

そう書くと、なんだかものすごく仕事熱心な理由で服を買っているように聞こえますが……

たぶん順番は逆です。

かわいい。

欲しい。

だから買う(笑)。

買ったから着る。

着るから、着心地がわかる。

洗濯したら、その後どうなるかもわかる。

スタッフ同士でその話をして、気づけば接客にも活かしている。

そんな感じです。

先日、服を買うか迷っていた社員さんに、

「araponさんならどうしますか?」

と聞かれました。

私の答えは、

「我慢できないから買う!」

そして、その日の私も結局しっかり購入(笑)。

誰も止めてくれなかったけど……

まあ、止められても買うんですけどね。

この記事を書いた人

こんにちは。

アパレル販売員として働きながら、「服のたしなみ」を運営しています。

お客様が鏡の前で「これ、いいかも!」と笑顔になる瞬間が大好きです。

休日は音楽フェスや古着屋さん巡りを楽しんでいます。知らなかった音楽や新しい服との出会いが、自分の世界を広げてくれる時間が好きです。

このブログでは、販売員として感じたことや、試着室で生まれた小さな物語をお届けしています。
「似合う服がわからない」「新しい服に挑戦してみたい」

そんな方や、接客をもっと楽しみたい販売員の皆さんにとって、小さなヒントや勇気につながる場所になれたら嬉しいです。

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