「この子に合うサイズの服はありますか?」
その日、ご家族と一緒に来店されたのは、小学生くらいの女の子でした。
ご家族のお話を聞きながら女の子を見ると、少し大人っぽく見える、かわいらしい女の子。
まず私がお見せしたのは、短丈のTシャツでした。
体に合わせてみると、丈感もちょうどいい。
すると、女の子から思わず歓声が。
気に入ってくれたことが、すぐに伝わってきました。
でも、その横でご家族は少し不安そうです。
「このTシャツに合うパンツもあるの?」
ここから、この日の服選びが始まりました。
「サイズが合う服がなくて……」
ご家族は、女の子のサイズをとても気にされているご様子でした。
「太っているから、なかなか体に合うサイズがなくて……」
着たい服があってもサイズが見つからない。そんな服選びの難しさを、ご家族も心配されているようでした。
でも、目の前にいる女の子を見て私が感じていたのは、
「この子に似合うかわいい服、うちならきっとある。」
ということでした。
「これならラクに履けるよ」
そこでまずお見せしたのが、スウェットパンツ。
小学生でもラクに履けて、短丈Tシャツとも相性がよいアイテムです。
少し大人っぽい雰囲気の女の子なら、お姉さん感が出てカッコ良く着こなせそう。
その日、女の子が着ていたのは黒のTシャツでした。普段も、黒やグレーが多いとのことで、
淡いグレーのスウェットパンツが映えていました。
ご提案したスウェットパンツを、女の子も「履いてみたい♡」と興味をもってくださり……
そこから女の子の「これも着てみたい!」がどんどん広がっていきました。
その後、キャラクターTシャツを見れば、ちょうど好きなキャラクターだったようで、気分は爆上がりです!
キャラクターの帽子やキーホルダー、トートバッグも「Tシャツに合わせたい♡」とご家族と盛り上がられていました。
Tシャツをさらに可愛く着こなす方法として、チェックキャミを合わせるコーデをご紹介したり、ウエストがゴムのカーブジーンズも試着してもらったら、これまたよくお似合いでした。
まだ小学生らしいかわいらしさがありながら、少し大人っぽさもある女の子には、このようなスポーティーなスタイルがぴったりでした!
気がつけば、
「あれもいい」
「これも欲しい」
と、たくさんの服や小物が候補に。
最初に「この子に合うサイズの服はありますか?」と心配そうに入ってこられたときとは、空気がすっかり変わっていました。
「昨日と違って、えらいノリノリやな!」
そんな女の子の様子を見て、ご家族が笑いながらひと言。
「昨日と違って、えらいノリノリやな!」
じつは前日にも、ご家族と一緒に洋服を買いに行ったそうです。
でも、太っていることで、着たい服があっても自分に合うサイズがなかなか見つからなかったのだとか。
そのことを、女の子自身もかなり気にしていたそうです。
今日は、女の子の雰囲気にあうスポーティーなカジュアルスタイルを中心にご提案すると、「あれも!」「これも!」と試着まで楽しんでくれている……
「似合う服がないんじゃなくて、この子に似合う服との出会いが、昨日はなかっただけなのかもしれない。」
そんなことを思いながら、私もなんだか嬉しくなりました。
欲しいものが多くなったので、最後はレジで一緒に厳選することに。
Tシャツやパンツ、小物などお気に入りをいくつか選ばれました。
そしてお話を聞くと、翌日はお出かけの予定があるそうで、
さっそく、今日選んだ服を着ていかれるとのことです。
今日の試着室で感じたこと
服のサイズが合わなかったとき、
「自分には似合う服がないのかも」
そんな気持ちになってしまうことがあるのかもしれません。
でも、サイズが合わなかったことと、似合う服がないことは同じではありません。
お店が変われば、服も変わる。
選ぶシルエットが変われば、似合うものが見つかることもある。
そして、自分では選ばなかった服を試してみたら、新しい「好き」に出会えることもあります。
今回、私がしたかったのは、体型を隠すことではありません。
目の前の女の子が「かわいい」「着たい」と思える服を、一緒に見つけること。
見るもの見るものに反応して、どんどん服選びを楽しんでいく姿を見ていると、こちらまで楽しくなりました。
昨日は見つからなかった「着たい服」が、今日はたくさん見つかった。
そして明日は、その中から選んだお気に入りを着て出かける。
そんな一着との出会いのお手伝いができたことが、販売員としてとても嬉しい一日でした。
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