一人の成功体験が、次のお客様を笑顔にする|販売員ノート
販売員の経験は、自分一人で積み重ねるもの。
私は長い間、そう思っていました。
自分で経験したことは大きな財産ですし、それが長く販売員を続けてきた私の武器でもあります。
でも今回、「経験」は自分だけのものではないことを実感しました。
朝礼で共有された成功体験が、その日の接客につながった実話です。販売員同士で経験を共有する大切さについて綴ります。
朝礼で共有された店長の成功体験
その日の朝礼で、店長が自身の昨日の成功体験を共有してくれました。
ウエスト約100cmの30代男性のお客様。
ご家族は「この店には、サイズが合うパンツはないだろう」と思われていたそうです。
しかも、ご希望は「動きやすい黒色のパンツ」。サイズだけでなく、機能性まで求められるご相談でした。
店長は、伸縮性のある黒のルーズテーパードタイプ(XLサイズ)を提案しました。このシリーズはウエストも伸びて可動域が広く、とても動きやすいのです。
きれいにはくことが出来たことはもちろんですが、自分達では探しきれなかったこと、試着1着目で気に入ったパンツに出会えたことに、お客様にも喜んでいただけた!というお話でした。
「あのシリーズのルーズテーパードは、ウエスト約100㎝に対応できるんだ」
私はその話を聞きながら、自分の中にそっとしまっていました。
その日の接客で思い出したこと
その日、お店に70代くらいの男性のお客様が来店されました。
「36インチくらいで、夏用のパンツが欲しい。」
そんなご相談でした。
その瞬間、朝礼で聞いた店長の話が頭に浮かびました。
「もしかしたら、あの商品なら。」
そう思い、同じシリーズの夏用パンツをご提案しました。
「こんなシルエット履いたことがない...」と最初は、敬遠されていましたが、
試着していただくと、サイズもぴったり!小綺麗にされているダンディーなお客様には、トレンドのルーズテーパードがとてもお似合いでした。
同行されていた奥様も「すごく似合っているね」と笑顔に。
鏡をご覧になったお客様も、ご自身の姿に納得されたような表情をされていました。
朝礼で聞いた成功体験が、その日の接客でそのまま生きた瞬間でした。
店長への報告
私は店長に、
「今日の朝礼で聞いていたおかげで、ご案内することができました!」
と報告しました。
すると店長は喜んでくださり、さらに別のお客様の成功体験も教えてくださいました。
店長は以前から、朝礼でスタッフの成功体験をみんなに共有してくれていました。
そのときは「いい話を聞いたな」と思うくらいでした。
私はこれまで、自分の成功体験を共有する機会は多くありましたが
でも、今回初めて。
「誰かの成功体験に、自分が助けられる日もある。」
そんな当たり前のことに、改めて気づかされました。
今日の販売員ノート
接客は、一人で磨くものだと思っていました。
でも、本当は違いました。
誰かの経験が、自分の接客を変える。
そして、自分の経験が、また誰かの接客につながる。
一人の成功体験が、次のお客様を笑顔にする。
私はこれからも、その輪を大切にしていきたいと思います。
今日受け取った学びを、今度は誰かへつないでいける販売員でありたい。


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